時はあっという間に過ぎゆき、日々の移ろいを身に沁みて感じる、お年頃なこの時期。
こないだふとした瞬間、
ン!! 何!? この香り!?☆!?
と、愕然としました。
そう、時は秋、人生も秋にさしかかり、そしていつかは香ってくるであろう、あの香り。
華麗愁、、、
そう、老眼、シミと共に決して決してあってはならない現象。
あの、高齢者の白檀の香り、です。
夢中に楽器を吹いている最中に、ブワッ、ブワッと漂ってくるのです。
多分、呼吸量、筋肉を目一杯使うと、体内より弾き出されて来るのでしょうか。
愕然。。。
それからというもの、身だしなみ対策を万全にしようが、入浴、洗髪を擦れんばかりにやろうが、楽器を吹き始めると、必ず漂う毎日香。
仕事上の大ピンチ(メイディ☆メイディ☆)です。
楽器を吹かない訳にはいかない我が人生において、その都度この身を白檀臭に包まれていたら、もうチョイスできる仕事は、お客さんと接触しない東京ドーム酒宴ライブか、同じ白檀の仲間入りで慰問演奏か、に限定されることになってしまいます。
いや、悩んだ。。人知れず。
でも、気のせいか、普段は全く気にならないんです。
で、ライブ前のあの日。
美容院でサッパリとし、汗もかかない涼しい日和の日に、楽器をケースから出した瞬間、また
ブワッ!!ブワッ!!
ときました!
ん???? なんかおかしい。
楽器と絡んでる時のみ、加齢臭に似た芳香が漂う。。
もしかしたら楽器から加齢臭?まさかね!
クンクン、
ほら、大丈夫。
いや、でもまだ匂う!なんだ!どこだ!
と、ハッと気付いたのが革製のストラップ(首かけ)!
なんと、犯人はコイツでした。いや、コイツなんて言っちゃ罰が当たる。
元は自分の体から出た首周りの汗が原因で、それを一身に吸い取ってくれ、そしていつしか酸化した汗が、革の匂いと共にリバースし始めた結果です。
そして、あの人生の集大成の華麗愁に近い香りとなったようです。
今年、暑かったからなあ。
あー、でも良かった!自分はまだ、うら若かった。。。
ライブを直前に控えた日に、無事、新カテゴリー ”シニア” の問題が解決したのは、ステージの神様の思し召しかと思いました。
そして、無事にライブも終えることが出来て、今ホッと一息ついたところです。
このホッと一息が、白檀臭になる頃には、東京ドームでライブをやっている予定なので、自分は譜面みないし、ステージデカいから、ローガン、シミ、大人臭、全てにおいてバレないと思います。
大丈夫!なんとかなるさ!!
2018年、秋のちょっとシュールなお話でした。