2018-10-15

匂い

 ミントの匂いが好きでですね。
なんか、あの爽やかな突き抜けるような香り。

精神が、別世界へと羽ばたくような気がします。

昔から匂いにはうるさいほうでした(?)。

 

 若い時、バブル当時。

よくコンクリート打ちっぱなしの無機質なマンションとか、肩パッドが入ったスーツとかが、最高に今風と、もてはやされていた時代がありましたね。

 

 わたしも昔は若かったので、そういう外見的な流行に惹かれたものですが、なぜか爽やかな”匂い”でよくリッチな夢想をしてました。

歯磨き粉の匂いを嗅いでは、トランス状態に陥ってたり、室内芳香剤にマタタビしたり。紫色のお気に入りを嗅ぐと、キンキンに冷えたクーラーのリッチな部屋でおもむろにゆったり過ごす自分、みたいなのを夢想しておりました。

なんかやっぱ、バブリーです。

 

 いずれもクーラーの利いた一室、がポイントで、当時はせいぜい扇風機止まりの、昭和なアパート暮らしでしたから、そんな現実の憧れが、

クーラーの利いた、モノトーンに生活感のない、近代的な部屋、

というところに直結してたようですね。

そしてそれが、さわやかな”匂い”として抽象化されていたと。

若い感性は、なんかややこしいですな。

 

 30年経った今、匂いの好みは、川沿いの匂い、です。
バイクツーリングとかで、川沿いにさしかかると、不思議に石鹸的な香りを感じるんですね〜。

なぜか空気の冷えた夜によく感じるのですが。

水の匂いの分子が、そう感じさせるのでしょうか。
その匂いを感じるといつも、あー早くお家に帰って湯船につかろう、とほっこりとした気分になります。

 

 あとは、焚き火の匂い。あれは、無条件に心が落ち着きます。
これは、実は私の場合、変な話ですがスシローの ” 炙りバジルサーモン ” を食べた時、口中に広がる味わいが、なぜか焚き火的な懐かしい香りなのです。

たぶんに、癒し系の匂いとお味なんでしょう。

 

 今は秋なので、ちょっと前までキンモクセイを楽しんでいました。

これは修学旅行の思い出が蘇ります。
空気が冷えてくるとなぜか、清涼感ある空気の香りが増えてくるようです。
夏山の木陰の匂いも、これはこれでとても好きですが。

 

 今日は、郵便局ですれ違った初老の女性の髪のシャンプー(あるいは香水?)の匂いに、くらくらっと不覚にもトランスしてました。(あー、だんだんやばくなってる?)

 

 皆さんはどんな香りが好きですか。