2、3年ほど前、当時レッスンに70代の男性が通われていたのですが、この方が実にお洒落でして、毎回カジュアルスーツに身を包み、レッスンに来られていました☆
実にお元気な方で、極上のうどんを自ら打ち、お弟子さんも何人もかかえ、かといってそれは本業でなく、華麗なる経歴からくる豊富な資産を、ビル建設に回し、いつも多忙に過ごされていました。
いや実にアクティブ、ポテンシャルの凄さに、いつも圧倒されていたものです。
その何十年も先輩の方が、ある時
『若い人はいいねぇ』
とポツリ、しみじみとおっしゃいました。
そうですねーなんて、適当に合わせたんですが
『いや、先生みたいに、若いと何でも出来るから羨ましいよ』
と。
その若い人とは、僕のことだったんです。
いやあー、そんなあーなんて、単純にその時は喜んだんですが、既に自分では自分のことを、髪の毛の先ほども
『若い』
なんて思ってもいなかったので、なんかかなり違和感を感じました。
ですが、その方から見たら僕は圧倒的に若者なんです。
当たり前と言えばそうなんですが、そういう視点で普段、ついぞ自分のことを『若者』などとは、見てませんからね。
なので自分は、きっとこんな感じで見られてるのかなと。
小学生から見たら、途方もないおじさん。
20代から見たら、くたびれかけたおじさん。
30代から見たら、いつまでも気が若いおっさん。
40代から見たら、あー、自分の方がまだ若い、という優越感を持たれる。
50代からみたら、あー、オレの方がなんか若く見える?という張り合い感を持たれる。
60代から見たら、みじかな若い世代でなんか安心に思われる。ともすれば60代と一括りにされる。
70代から見たら、あーまだまだ時間も元気もあって羨ましいのー。
80代から見たら、若者よ、後のことは任せた、的な。。。
でも自分が若い頃は、将来の自分はさぞかし、立派な大人にはなってくれてるだろう☆
なーんて、勝手には思ってました。
まさかこんな感じになるとは、考えたことなかったですね。
なので、結局のところ、自分では何も変わってない気がするんです。
ですが、やはりかなり経年変化はありますね。ありますね。
痩せにくくなった。
物忘れに、悔しさを感じなくなった。
時間ないのに、全然走らなくなった。
蚊に刺されたら、赤くいつまでも腫れるようになった。
テンションを、急激にアゲアゲにできなくなった。
諦めが早くなった。
膝が痛くなった。
なんだか愛想が良くなった。
子供の前で大人のおじさんのふりができるようになった。(オッサンなんじゃあ!)
目の焦点が合わない。
暗いところは全く見えない。
感動シーンでいい音楽が流れると、速攻、目から水が出る。
恥じらうシチュエーションで、シレッと振舞うようになってきた。(厚顔無恥)
鏡を見ると、自分の顔にギョッとする。
ファミレスでウェイトレスの子に、会話を突っ込めるようになった。
つれづれに、今の自分はおっさんなのか若者なのか、を振り返って思いつくままに書き連ねてはみましたが。
皆さんの最近はいかがですか?